ワークスタイルとライフプラン

 【週休4日「ゆるい就職」という選択】という提言が朝日新聞に載っていました。ワークスタイルの新しい選択肢をつくることに狙いがあるとのことで、学校を卒業してすぐに就職し、仕事一辺倒になることが、すべての若者にとって望ましいのかという疑問があり、20代くらいまでは寄り道や回り道をして仕事以外の経験もできる多様なスタイルが当たり前になってもいいのではというのが提言の狙いの様です。

 確かに、一度就職したけれども、ただ仕事をこなすだけで『毎日が消化試合のようだった』という人もいて、それでは人間的な成長を得ることは難しく、新卒採用で入社した人の3分の1が3年以内に辞めてしまうという話もあります。こういった意味で寄り道、回り道をすることも人間的な成長を得るためには必要なことかもしれません。

 この提言では、週3日勤務で月収15万円といった仕事を、人材紹介会社と協力して提案していて、雇用形態は派遣や契約社員などで、採用先の業種はITや広告などとなっており、10月末からマッチングを始める予定でいます。

 一方、企業の採用では、新卒者のほうが正社員になりやすいのが現状ですし、一定以上の労働時間がないと社会保険に加入できないという問題もあります。非正規を選ぶのはリスクが高いのも現実ですのです。提言では、そうしたリスクを理解し覚悟した上で来てもらいたいとしており、年齢を重ねるほどリスクが高くなるため、対象年齢は25歳くらいまでと上限を決めているようです。

 ワークスタイルは、個人個人で違っていて良いことで、仕事は生活するために必要最低限にしてで仕事以外はやりたいことに十分な時間を使うというワークスタイルも年代を問わずあると思います。それぞれの人が自分のやりたい事やなりたい将来の姿を思い描いて、それを実現するためにどうするかというライフプランを考えた上で、その中で今はこういうワークスタイルでいくと決めるのが良いのではと思います。

藤木