女性の活躍と配偶者控除廃止

安部首相が推進しようとしている「成長戦略」の中に、「女性の活躍」があります。経済を持続可能な成長軌道に乗せるため、最大の潜在力である女性の力を最大限発揮させることを期待しての様です。

「女性の活躍」自体は歓迎すべきものですが、女性の社会進出を促すためにその妨げになっている配偶者控除を廃止しようという意見があります。本当にそうでしょうか。

女性の社会進出を促すためには、配偶者控除廃止を考える前にもっと他に考えなければならない事が沢山あるのではないでしょうか?女性が働きやすい働く場や環境の整備が出来ているのでしょうか?子供を預ける保育所が不足している、地方には働く場所が十分にない、老いた親の介護のための多様なサービスが不足等、多くの解決しなければならない課題が沢山あると思います。

子育て世代の負担が増える様な事を考える前に、もっと個々の女性がこうありたいと思う仕事と家庭とのウェルバランスを実現できる様な多様で働き易い場と環境を整えることで、女性の働く意欲が向上し社会進出が促進されるのではと思います。

藤木