派遣労働者のキャリアアップについて

来年に予定されている労働者派遣法の改正に向けて、労働者派遣事業が労働力の需給調整において重要な役割を果たしている現実を見据えた上で、派遣労働者のキャリアアップや直接雇用の推進を図り、雇用の安定と処遇の改善を進めていく必要がある、という報告が出されています。

この中でキャリアアップに関して、派遣元事業主は雇用する派遣労働者に対して、計画的な教育訓練を実施するほか、希望する派遣労働者に対してはキャリア・コンサルティングを実施するものとしていて、キャリアアップ措置を適切に実施することを派遣元責任者の責務に追加することが適当であるとしています。

現在も派遣元企業の中には、研修制度を保有し派遣労働者のキャリアアップを推進し、派遣労働者のキャリアアップを念頭に派遣先を決めている企業もありますが、この様な企業は少ないと思います。派遣元企業にとって派遣労働者の質を高めること(スキルアップ)はビジネス的に良いことと思います。是非、この報告が法律に盛り込まれ実施されることを期待しています。

藤木