ベースアップと雇用

最近の新聞を読んでいると、今年の春闘で大手企業が何年かぶりにベースアップを行うという報道が多く見られます。ベースアップ自体は働く人々にとっては歓迎すべき事で、これが購買意欲に結び付き、個人消費が増え、企業の業績があがり、設備投資が増え、給与アップという良い循環(プラスのスパイラル)が出来、景気が良くなる可能性があります。アベノミクスをうまく行かせたい安部首相が、公共投資だけが好調で、設備投資や個人消費が伸び悩んでいるのを打開するために経済界にベースアップを強く要望しての結果とも言われていますが、是非良い循環が出来景気が良くなって欲しいと思います。

一方、雇用の面から見ると製造業をはじめ様々な企業では、企業業績を良くするためリストラ、非正規社員化が進められているのも現実で、ベースアップを発表した企業でも行われています。企業の業績が回復して来ているのは事実の様ですが、そこで得たものを雇用の確保にも向けて欲しいと思います。景気が良くなれば雇用が増えることになりますので、今回のベースアップが良い循環を作り出し、景気を良くして雇用の確保、拡大につながればと思っています。

 

藤木