転職を考えるとき、決意するとき

 大手の人材紹介会社が転職希望の登録者にアンケート調査した結果によりますと、転職を考えるきかっけとして上位に挙がったのは、「仕事の幅を広げたかったから」(46.7%)、「会社の将来性に不安を感じたから」(44.7%)、「年収・待遇面を向上させたかったから」(35.0%)、「やりたい仕事が別にあったから」(17.6%)となっています。また、転職を決意するきっかけも率は異なりますが同じ順位になっています。

これを2年前と比較すると、20代、30代では、「年収・待遇面を向上させたかったから」「会社の将来性に不安を感じたから」が比率として高くなっており、逆に比率として下がっている項目は「評価への不満を感じたから」「やりたい仕事が別にあったから」で、不満要素よりも、よりよい環境を求めての転職を検討している方が多くなっていることが伺えます。

また、40代では、比率として高くなっているのは、「仕事の幅を広げたかったから」「年収・待遇面を向上させたかったから」で、逆に比率として下がっているのは「会社都合」「人間関係」で、よりよい環境を求めての転職を検討している方が他の世代と同様多くなっていることが伺えます。

その一方、どの世代でも「会社都合」の項目は下がっていますが「会社の将来性に不安を感じたから」が上位となっています。景気が回復しているとはいえ、この点は世代、時期によらず転職を考える上で影響を与える項目とおもわれます。

転職を考えるきっかけは、その人その人で異なります。転職を成功させるには、なぜ転職を考えているかを明確にして転職によって何を獲得し、達成したいのかという目標を持つことが大切と思います。転職をお考えの方は是非その点を良くお考え頂ければと思っています。

藤木